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手術の前の看護について
病む体と精神で窮地に追い込まれて、不安な状態でなんとか入院にこぎつけた。病院の看護をしてくれる人たちに言われるままに従うしかない。自分を抑え、疑心暗鬼と不安と苦痛の表情は健康な人から見ればすぐに分かってしまう。それは隠しようもないし、隠そうともしない。こんな患者を受け入れた病院は実に穏やかにして、テキパキと説明をして必要な手続きを済ませ、ベッドに落ち着かせてくれる。人は苦しむほどに気持ちはどんどんと自分に向かい、自分のためになるものを注意深く受け入れるように出来ているのではないでしょうか。そんな患者の精神状態を知り尽くした看護師さんたちは患者の抵抗を受けることは滅多に無いと思います。
その次に人は元気になるに従い、精気が漲るのに従い、環境に関心を抱き身の回りに起こることを注意深く観察するようになる。病院の受付の担当、身の回りを世話してくれる人、お医者さん、看護師さん達の手厚い看護のもとにベッドに落ち着いた患者は、病気の身でありながらかなり元気が回復したような気に陥る。それは患者を迎え入れる病院の看護体勢を信頼した賜物です。それと同時にベッドでの生活に慣れようとする一種の環境順応能力が発揮されるのでしょうか?そして入院当初、大抵は複数のベッドがある部屋ですから、周りの様子をうかがい始める。トイレ洗面所に行くことも覚える。窓際に立って外の景色も眺める。そして看護師さん達が他の患者とする会話にも関心を持ち出す。看護師さんの一人ひとりにも関心を持ち始める。美人看護師である。ちょっと年配の看護師である。あの患者とは結構気楽に会話を交わしている。あの看護師さんが看護師長なんだなー。あの看護師さんは元気の良い看護師さんだなー。等のようなことに観察眼を働かせて看護師さん一人ひとりの性格を把握しようとする。